001.元彼女を殺害 - 広い視野を持とうとしている夢

元彼女を殺害
T.Y
25歳 男性 製造業
今年の夏に振られた彼女を殺す夢を見ました。
殺し方は思い出せませんが死体を隠そうと必死になっていました。場所はビルの屋上のような高いところでした。誰かに見られたりしたわけではありませんが、結局あきらめて家に戻り両親に自白しました。両親はこれを予期していたかのような反応で、微妙に笑っていました。
ここで夢は終わりました。
よくある夢のようですが、妙な感覚でかなりリアルな夢でした。
2,3ヶ月前に見た夢ですが未だにハッキリ覚えています。
以上です。
短い夢ですが、夢解釈宜しくお願いします。

☆ 夢解釈No.001 ☆
この夢は、その彼女と付き合っていたときの関係の深さによって、解釈が少し変わってくるように思います。
もし、元彼女とは長年の付き合いで、お互いのことを深く知り合っていたのでしたら、夢の中で殺したのは、「あなた自身の、元彼女のような性格の一面」の殺害です。それも、元彼女の否定的な一面です。
それは、(失礼があったらすみません)元彼女の少しウジウジした部分かもしれないし、傲慢な部分かもしれないし、具体的には分かりませんが、あなたの中にある、そういった否定的な人格の一面を殺したのだと考えられます。
そして、罪悪感のなかで、必死に死体を隠そうとして、ビルの屋上のような高いところ(人生観という意味での広い視野を表している)に行きます。ここまでは、「(殺害)自分の否定的な人格を捨てて、(高いところ)広い視野を持つようになった」という心の流れを感じとることが出来ます。
しかし、本質的に殺してしまったのは自分自身ですから、それは悲しいことでもあり、怖いことでもあり、いけないことでもあります。
そして、ついには死体を隠すことを諦めて、両親に自白します。この心の流れから考えると、≪両親が予期していたかのような反応で、微妙に笑ってた≫のは、当然のことかもしれません。自分の子が、やっと否定的な一面を切り捨てて、広い視野を持とうとしてくれているのですから。
そして、もう一つの解釈が、ユング博士のいう元型・アニマ像の死です。
これは、現実の元彼女の交際が比較的短くて、彼女がどんな環境で育ち、どんな私生活を送っているのか、具体的なことは良く知らなかったか、あるいは知っていても、それほど生々しく実感してはいなかったという場合に考えられます。
あなたの無意識の領域にある女性性の死です。
もし、こちらの解釈のほうが正しいのなら、この夢を見た日からは、たとえキレイなタイプのお姉さんを目の当たりにしても、以前ほどはワクワクドキドキというのはなくなって、普通に一人の人として見られるようになったと思います。
この二つが微妙に混ざり合っているのかもしれませんし、どちらか一つが正しいのかもしれません。
いずれにしろ、この夢からは、かなりポジティブな心の流れを感じ取ることが出来ます。
ユング博士も言っているように、夢というのは「いつ見たのか」ということが重要です。転機と言うと大げさですが、この夢を見た時期に、夢見者の中で精神的に切り替わった何かがあったのだろうと思います。

【返信】
ありがとうございました。変な夢を見るといろいろと気になってしまう性格でして。
おかげでスッキリしました。
2006年12月24日