778.地下室の夢

■--地下室の夢
++ Anemone(39歳女性)
お久しぶりです。昨年1月に夢判断していただきましたが、その後何となく夢の通りになったような気がしております。頂いた夢判断に感謝しております。
昨日、比較的印象に残る夢を見ました。細部が思い出せないのでとりあえずこちらに書かせて頂きます。ご解釈いただけますと嬉しく存じます。
私は古い大きな木造の家に居ました。居宅というよりは別荘のような雰囲気です。あまり使われてないらしく何となく埃っぽいのですが、重厚なしっかりした造りのようでした。沢山の部屋があり、窓はないか開け放たれているかでどの部屋も明るかったです。何人かの人に会ったような気もしますがよく覚えていません。私は夢の中では何らかの目的を持ってその家を調査しているようでした。廊下が途切れ、離れに向かって降りるような階段が数段あるところで私は立ち止まりました。階段手前の廊下をよく見ますと、埃が埋まった四角い小さなが穴がありました。私はその穴に手持ちの工具(多分ドライバーのような)の先を差し込み軽く押してみたところ、廊下に人が楽に出入りできるような穴がぽっかりと開きました。中はがらんとした広い空間であり、どこかに明かり取りの窓か何かがあるらしく完全な地下というよりは半地下のようで、またこの出入口だけでなく他にもどこかに通じてそうでもあり、それだけに秘密の空間という感じではなくて単にしばらく使われてない部屋という感じでした。視界右前方には長年使われてなかった作業場の残骸があり、それに目を留めた私はこの部屋は使えると思って嬉しくなりました。(何に使うつもりだったのかは思い出せません。)私の左側には、私の仕事を手伝ってくれていたアルバイト大学生(実在の人物で、男性です。知情体のバランスが良く、好奇心旺盛な人でしたが、現実にはもう卒業しています)がいたのですが、私は彼に「すごいでしょう!」とかいいつつこの穴と地下室を見せました。彼も「すごいですね!」と面白そうに眺めていたので、私はこの部屋へ降りて行って掃除するのは彼とあと2人の学生(これも実在で、男性)達にお願いしよう、私は今妊娠しているのでそのような作業をやるのはちょっときつい、と考えたところまで覚えております。(実際、現在妊娠中です。)
この地下室の意味は何だろうとちょっと気になっております。すみませんがどうかよろしくお願いいたします。
.. 4/22(Sun) 00:01

☆ 夢解釈No.778 ☆
またこのHPにお越し頂きまして嬉しく思います。
ここでは文字数に限りがありますので「地下室」という心像に絞ってみます。
例えばユング博士は、「自分の家に今まで知らなかった地下室を発見する」という夢を見ており、その地下室を、集合無意識の心の層と解釈し、人類共通の普遍的な側面について語っています。
また、グリム童話、「三枚の鳥の羽」では、主人公が地下室を見つけて下りていき、そこで今まで足りていなかった多くの要素を発見して地上に持ち帰ることで問題は解決され、個性化が促進されます。
この夢に出てくる地下室も、同じように型的なモチーフ(この夢を産出した動機)を持っていると仮定すると、この夢の地下室も集合的な心の側面をあらわしており、「三枚の鳥の羽根」の物語りのように、そこで見つけたものを“自分のもの”とすることによって個性化が促進される、ということを示唆しているのかも知れません。
長年使われてなかった作業場があり、「この部屋は使える」と思って嬉しくなりますが、そこは地下室といっても「秘密の空間」という感じはないので、上にあげた2つの例とは違い「心の深い無意識の側面」と言うニュアンスは弱いものと思われます。
そこはおそらく、今まで来ようと思えばいつでも来れたけど、機能させることをすっかり忘れていただけの、いままで怠っていた何らかの心理的な働きを象徴しているのでしょう。
その機能は、この夢の状況から分かるように、やる気次第では自分のものとして“活かす”ことが可能なのですが、そこはおそらく古びており、今の段階では「作業場の残骸」に過ぎず、活かすために、2人の学生(ご本人が持つ男性的な性格の要素)に掃除を頼みます。
ここに書き込んで頂いた文章では、どの程度、太古的な機能なのかは分かりませんが、それを自分のものとして活かすためには、大変なメンテナンスの作業量(多くの努力)を必要とするのかも知れません。
その太古的な心理機能(作業場の残骸)とは、もしかしたら劣等機能(感覚)のことかも分かりませんし、今後、現実での具体的な仕事の内容や子育てなどに関係する心の働きかも知れません。
もう少し、その「作業場」が象徴している太古的な働きとは何なのか?ということを考えて見たくなる夢ですね。
.. 4/22(Sun) 14:17

【返信レス】
++ Anemone
夢判断大変ありがとうございます。半地下のような雰囲気より、無意識の深層というニュアンスは弱く、今まで機能させることを怠っていたある側面を象徴しているというご解釈は納得です。そこにあったのは大工仕事の作業場のようであったことから、「建設的な何か」を今後努力して再活性化する(すべし)という夢のような気がします。思い当たることがありますので、もう少しよく考えてみます。ありがとうございました。
.. 4/23(Mon) 15:39