参考

659.豪華な図書館

■--豪華な図書館
++ はな  27歳 女
はじめてお願いいたします。
自宅に大きな図書室のできる夢を見ました。
父母、見知らぬ人たちがと赤い絨毯の広い部屋にいます。みんなで何メートルもの高い本棚にはしごをかけて立派な本を詰めています。絨毯も並べられている本も渋みがかった赤い色で、ヨーロッパの美術館のような重厚な雰囲気です。
あまりにも本が沢山あるので、本棚が別の本棚のまん前に立ちふさがるように立てられてしまい、私はそれじゃ本が出せなくなるよと文句を言っています。
その間に、部屋の真ん中に豪華なイスと机が置かれ、その前にはクジャクの羽根の敷物やサルの毛皮なんかが飾られます。どうやら、ここは私の書斎だそうです。
私は、はやく本に囲まれて一人になりたいと思っています。
その後、私はいつの間にか図書室から出ており、図書室の入口に飾ってあった馬車が燃えて大きな火事になっているのを遠くから見ています。(馬車のくだりはあまり覚えていません)
この夢が気になったのは、数か月前も自宅に立派な図書室ができる夢を見たからです。その図書室は明るいガラス張りで、昭和初期の華族の豪邸の一室のような部屋です。部屋の周囲を埋める本棚に本がずらりとならんでいました。父母がそこでも私のための図書室だと言っていました。
私が好きな古い詩集があって喜んで見ていました。しばらくすると私の自宅にできたはずなのに、図書館はオープンし一般の人たちが入ってきて利用していました。
どちらの夢でも、私は自分専用の図書室と豊富な書物にワクワクして幸せな気持ちでした。
私は文筆業のはしくれです。書いたものが認められるかどうかの不安をいつも抱えています。また、本をもっと読んで勉強しなければと思っています。そのような思いと関係あるのでしょうか?
あまりに似た夢を二度もみたのできになりました。
どうかよろしくお願いします。
.. 7/ 4(Sun) 00:28

☆ 夢解釈No.659 ☆
元型的な雰囲気の色濃い夢ですね。
もし間違えていたら申し訳ありませんが、あなたは普段、自分の内面を見つめて、何か良い表象(経験してきたことや実際の事像などが、心像や観念・知識となって内化されたもの)はないかと、無意識の表面を見つめているような心の状態である時間帯が、他の人よりもかなり長いのではないかと思いました。
というのは、夢の中の自宅は、自分である程度コントロール可能な意識の領域をあらわしていると思われ、自宅にできた図書室は、今までで培ってきた人生経験や知恵、あるいは、それよりも深い心の層である集合的無意識をあらわしている可能性を考えることが出来ます。
それは、人類が気の遠くなるような長い年月をかけて蓄積してきた知恵や人生経験を象徴的にあらわしているのかも知れません。
そしてそれは、ヨーロッパの美術館のような重厚な雰囲気であり、そのような集合的な無意識が、自宅という一番身近な意識(あるいは心)の領域から、簡単に行き来が可能となります。
ですが、どういう理由か、馬車という遠くの世界までいくために必要な本能的なエネルギーがあつい情動の熱(火)によって燃えています。
これでは、図書室でどんなに英知を身に付けたとしても、思い切って外側の世界に足っていく(人生を力強く走りぬく)ことは出来ない状況と言えます。

この場面は、もしかすると
「書いたものが認められるかどうかの不安をいつも抱えています。」
という気持ちと関係があるのかも知れませんね。
.. 7/ 5(Mon) 19:03

【返信レス】
++ はな
ありがとうございます。人より無意識と接する時間が長いということ、確かにそうかもしれません。仕事柄、自分の心の奥底や人の心の見えないところを常に探っているような気がします。その探りだしたものが検討外れなんじゃないかという不安が、書いたものが的はずれで認められないのではという不安につながっています。
だから馬車が燃えていたのでしょうか。
気分すっきりしました。ありがとうございました。
.. 7/ 5(Mon) 21:34