参考

741.ローマ神殿の扉

■--初めて書き込みます。
++ たー
ローマ神殿のようなところを歩いています。その神殿には大きな柱が前方に向かって何本も見え、そこをただただ歩いています。そのうちにここから出たい、あるいは抜け出そう、そう思ってきます。すると前方に階段が見え、神殿の外の景色が目に飛び込んできました。ありがちな風景。しかし階段を下りていくうちに、ぼくの心に何かが訴えかけてきます。突然、視界が閉ざされ、黒い砂嵐の中にいるかのように辺りが見えなくなり、先ほどの声が強まってきます。視界がいっそう閉ざされる。目の前にはいつの間にか扉が現れた。そして声は言う。『お前は扉を開くことができる。しかし扉を開けるのであれば、人ではいられなくなる』その言葉を聞いた直後、目が覚める。そして理解していた。扉の先には何があるのか。その先にあるもの、それは時間という流れの概念を知りえる答えがあるのだと。だいたいこんな感じの夢で、自分では理解できないようなことであり、自分の常識を超えた内容だったので、気持ち悪いです。もしそれが当たっていたらと思うと……。ちなみに声の主は、精神体のようなもので実態はありません。それと、時間の流れの概念は説明を省きます。
.. 8/ 9(Tue) 15:02

++ 鈴木めいや
お手数ですが、より心理学的な解釈をするために、年齢と性別の情報の記載もお願いします。
.. 8/ 9(Tue) 23:46

++ たー
27歳、男です。宜しくお願いします。
.. 8/10(Wed) 14:22

☆ 夢解釈No.741 ☆
元型的な印象の色濃い夢ですね。
もしローマ神殿という心像が、古代の雰囲気を伴なっていると仮定すると、夢の中のローマ神殿は、
「ご本人が過去に持っていたが、今はもうすでに忘れ去られている心の古い層」
が表現された心像であると思われます。
それも、神社とかではなく、ローマという古くから文明が進んでいた地域での神殿なので、ご本人の近代的な意識の明瞭性の起源となっているような古い心の領域をあらわしているのでしょう。
また、そこは神様のイメージを伴ない、良心や救済、神の秩序などの連想とも関わっているのかも知れません。
そんなローマ神殿から、さらに内的な旅は続き、より無意識的な側面と足を運ばせるために、階段を下りていきます。
そして視界が閉ざされます。
無意識とは、意識が知覚・確認不可能な領域のことを言うので、無意識下に身を置いているそのときは、様々な事柄について視界が閉ざされ知覚・認識が不可能となっているのだと思われます。
夢の中の声は、おそらく魂のイメージに近いもので、本能的な要素と直接関係しています。
扉は、肯定的な側面と極端に否定的な職面を併せ持っており、もし、扉の向こうへ行くとなると、魂の本質に迫ることの代償に、統合失調症などの大きな精神的な危険を伴なうこととなりますので、声が指摘しているように、人間的な自我の統合性を失うかも知れません。
なのでできれば触れないほうがよさそうです。
この夢を満足に解釈するためには、ご本人の心理学的なタイプ(おそらく内的な直感タイプの方だとは思いますが)や、夢に出てきた物事の連想傾向、この夢を見たときの心境などを考慮する必要があります。
.. 8/10(Wed) 23:43

【 返信レス 】
++ たー
 たいへん参考になりました。話にもでてきたように、「ご本人が過去に持っていたが、今はもうすでに忘れ去られている心の古い層」その言葉に大きな意味があるような気がします。それを探求してみたいと思います。
 最後に、この度はありがとうございました。
.. 8/11(Thu) 00:21