参考

1008.両性具有者

投稿者:マオ
タイトル:両性具有者
42歳 女性 初めてお願いします。

昨日見た夢です。

実家の向かい側の家(現実とほぼ同じ外見の家)に住んでいる人を恋しく思っていますが、めったに見かけないため、いつも自分の家からその家を眺めています。私に気づいてほしいと思っているようです。切ない気持ちです。

(その人というのは、現実にその家に住んでいる人とは違う人で、誰なのかということはよくわかりません。印象では男性です。)

あるとき、外を数人で歩いているときにその人とすれ違い、相手から「マオさんが出歩くなんて珍しい。実はあなたと親密になりたい」と言われ、その場で抱きしめ合います。ようやく気づいてもらえた、嬉しいという気持ちでした。

その後、相手は実は向かいの家ではなく別のところで暮らしているらしいことがわかりそこへ行きます。そこはデフォルメされた家のような場所ですが、何人かが自由に出入りをしているようです。そして行為をするときになって相手が両性具有だとわかりました。

私は驚いたようですが、なぜか前からそうであることを知っていたようでもあり、「やっぱりね」というような、妙に腑に落ちたような感じがありました。そしてそのまま行為をしました。相手はどちらかというと中性的かやや女性的な感じですが、私は女性ですので、相手を男性として行為をしました。その時の感じは、言葉で表現するとすれば「ホッとした」「ようやく繋がれた」のような感覚だったと思います。

思い出せるのはここまでです。

妙に印象に残りました。

宜しくお願い致します。

2016年08月05日 (金) 08時18分

☆ 夢解釈No.1008 ☆
はじめまして。
そのような行為をする相手の正体が(両性具有者だと)分かったとき、ホッとした、ようやく繋がれたというような感覚があったとのことですので、この夢はおそらく、あなたにとって「本来の自分に還る」「本当の自分自身になる」という分析心理学の基本的な「心の成長過程」と関係していると思われます。

そしてこの夢は、あなたの個人的な深い心の水準において「自分自身の本来の姿」あるいは「個性の確立」のために必要な、示唆となるような内容が含まれているのかも知れません。

基本的に、夢のなかで抱きしめ合ったり、そのような行為をすることは、自分には持っていないような何らかの未知なる人格の側面を受け入れ、自分の一要素として統合しようとする試みをあらわす場合が多くあります。
人格とは、日常生活での基本的な言動や行動のパターンのことを言います。

ですので、あなたが本当の自分自身に還るためには、その両性具有者で象徴している人物が、どのような人物なのかがこの夢解釈のキーポイントとなりそうです。
「その人は中性的かやや女性的な感じであるが、男性として〜」とのことですが、もう少し連想を広げる必要がありそうです。
もしも、その人のことを知らない人にその性格を聞かれたとしたら、どのような人だと説明なさるでしょうか?

おそらく、それがあなたの心の成長のプロセスに必要な何か、ということになります。

また「出歩くなんて珍しい」と言われたことは、あなたはある側面ではあまり外向的な傾向ではないことを意味しているのかも知れず、「向かいの家ではなく別のところで暮らしている」ということは、本来の自分自身に還るためのその要素は、まだまだ遠いどこかにある、ということかもしれません。
いかがでしょうか?

この夢を詳しく解釈するためには、夢に登場した人物の連想を広げる作業や心理学的な性格類型、私生活での心境などの情報を必要とします。

2016年08月05日 (金) 10時05分

【返信レス】

鈴木さま

丁寧なご返答を頂き有難うございました。

両性具有と判明したこの人の性格はよくわからないのですが、そのこと(自分が両性具有であること)に関してあっけらかんとした態度、卑下するでも隠そうともせず、自らそのことを開示してきました。ありのままの自分を受容している人、といったところでしょうか。

ありのままの自分を受け入れられない、そのことに抵抗を感じる自分へのメッセージでしょうか。

そうした人物を夢の中の「私」がこれまたあっけらかんと(嫌悪感も感じず拒否するでもなく)受け入れているあたりにもヒントを感じました。

わたしに内向的な面があることはその通りで、自分の内側へこもる傾向や、外の世界と距離をとる傾向があります。壁を作っているといってもいいかもしれません。

もしかしたら本当の自分はもっとオープンに外の世界とのかかわりを楽しみたいのかもしれない、とふと感じました。
私が「私」だとおもっているキャラは、自分の本質とは違うのかもしれませんね。

ヒントをみていくと:

本当の自分をありのまま受け入れること、本当の自分とは今自分が認識している自分とは少し違う(あるいはそれだけではない)かも知れないといったところでしょうか。

自分が思い込んでいる自分とは別の側面があるということかもしれません。

分析内容は大変参考になりました。ありがとうございます。
2016年08月05日 (金) 11時03分