参考

05.階段を上る

ほたるや
女性
千葉県
48才

先ほどはありがとうございました。では、こちらであたらめてお願いを致します。


階段を上る夢です。

場所は具体的には分かりません。ただ、広く、大きな階段で、
立派な豪邸か、高級ホテルみたいな感じでした。

周りの様子は見えず、階段だけが強く印象に残っています。

階段の表面の材質は、すべて牛革張りです。
重厚で、厳かな雰囲気があります。

絨毯張りや大理石なら、実際にあるけれど、
革張りの階段は、みたことがないなあ、と内心思っています。

階段の横幅は、2m近くあり、1段の高さも普通の階段より少し高めですが
普通に足を上げて登れないほど、高くはありません。

中間に踊り場があって、U字に折り返すかたちで上に向かっています。

上の段は階段を上がり切った先の2階部分のは廊下があります。
廊下はあがってきた方向に戻るように伸びており、手すりから
階段を覗き込むことが出来ます。

私は、踊り場まできていて、更に階段を上ろうとしています。

踊り場から、2階の廊下を見上げると、そこに、男性が立っています。
知っている人のようですが、誰かはわかりません。

声をかけようとすると、その人は廊下の先へ行ってしまいました。

その先は何処に繋がっているのかは、階段からは見えません。

その人が向かった方向に自分も行かなきゃ、と思い、踊り場から階段を
1段上がったところで目が覚めました。

ご解釈をお願いいたします。
.. 2017-07-28 23:09:51

2回目の依頼です。

先ほどの記載では、漏れてしまいましたが、階段の踊り場の反対側には
恐らく窓があるように思いました。窓の方は見ていないので、確実ではないですが、
踊り場は明るく、、光が差し込んでいたような気がします。

一方、上がった先の廊下の方は、それほど明るくは無かったような気がします。

階段は革張りでしたが、その皮は、焦げ茶色で、良く磨かれて光沢のある皮でした。
気分の良い、居心地の良い場所でした。

イメージとしては、社会的な何かに関わることを暗示しているような気がしたのですが、
如何なものでしょうか。

お伝え不足の点があれば、ご指摘をお願いします。
2017-07-28 23:22:22

☆ 夢解釈No.05 ☆
はじめまして。
2回目のご依頼、ありがとうございます。

おそらくこの夢は、一言で解釈すると、
「個性化のための内的世界の新しい発見」
というテーマを持った夢、と言うことがでそうです。

わたし達は誰でも、意識を客観的な状態にして知的に判断している状態(思考機能)と、主観的となり感情が豊かになっているとき(感情機能)があり、また、具体的に視覚や聴覚がよく働いているとき(感覚機能)と、全体性のなかから目に見える以上の何かを感じ取るとき(直観機能)などの、さまざまな心の働きを持っています。 基本的に、夢のなかの建物は内部は、そのような何らかの内的世界における、ひとつの心の領域を象徴している場合が多くあります。

今回の夢では、
「立派な豪邸か、高級ホテルみたいな感じ」
とのことなので、そこはどこなのかさえハッキリはしておらず、夢の全体的な雰囲気では、あたかも産まれて初めてたどり着いた心の領域であるかのような印象があります。

例えば、夢のなかで自分の育った実家にいたのであれば、そこは、幼い頃から心が形成されてきた「あなたという個性の基本的な心の領域」をあらわす場合が多いのですが、今回の夢のように、場所さえハッキリしていないような、見知らぬ建物の内部という心像は、実家とは正反対で、意識は基本的に未来に向かっており、そこは、今後もしかすると、心がこれから新しく形成されていく可能性のある何らかの領域をあらわしているのかも知れません。

また、夢や昔話などのイメージの世界では、1階や足下、地面などは「より現実的な側面」をあらわし、2階などの上空に上がれば上がる程、「精神的で神聖な領域」へとなっていきます。
これは世界中のどの文化圏でも、山の頂上などの高い場所に、神様が祭られている理由でもあります。

この建物の内部には、2階という1階よりも神秘的な世界感に足を運ばせるための「階段」があります。
革張りの象徴性の解釈は難しいのですが、革という素材は、財布やバック、衣服類や革靴、キーホルダーやヒモに至るまで、さまざまな物に使われている素材、ということから、その階段は、重厚な印象の中にも、どこか親しみやすく、多くの可能性の中から階段の素材に選ばれた、というイメージ(無意識下の連想の糸)が背景にあるのかも知れません。

また、踊り場は明るいので、そこはこの建物の中でも比較的、意識がハッキリしており、安心できる落ち着いた場所と言えます。

2階にいたその男性は、おそらく守護霊のイメージと似ており、あなたはその男性のことはよく知らないようですが、その男性はあなたのことをずっと見てきているかのようで、あなたのことをよく知っているのだと思われます。
その男性には「誰なのかはよく知らないけど、一緒にいると安心出来る」という不思議な人柄があります。

このアニムスの心像(女性の心のなかの男性的な側面)は、今後、あなたが今よりもより個性的となり、心が成長していくために必要な重要人物なのかも知れません。

ユング派心理学者のMLフォンフランツ博士は「夢の道」という本のなかで
「肯定的なアニムスは、内的真理の最高の本能的自覚、基本的な内的真実性です。それが個性化のうちに、精神的な女性を自分自身になるように導くのです」
と言っています。

そして夢のなかで、その男性は廊下の先へ行き、その先は見えません。つまり、その先がどのようになっているのかは全くの未知であり、そこから先は無意識の領域へと繋がっていきます。

そして「その方向に自分も行かなきゃ」と思い、踊り場から階段を1段上がったところで、目が覚めます。

この夢はもしかすると、あまり直接的ではないのかも知れませんが、「感覚的な意識の広がり」や「意識改革のはじまり」のようなを心の状況を意味しているのかも知れませんね。

とは言え、

>階段は革張りでしたが、その皮は、焦げ茶色で、良く磨かれて光沢のある皮でした。
気分の良い、居心地の良い場所でした。

とのことですので、あなたはいままで、自分の中にこのような心の領域があることを知らずに過ごしてきただけで、実はそこは常に身近なところにあり、間接的に、あなたの心や人生を支えていた場所、と推測することが出来るのかも知れません。

>イメージとしては、社会的な何かに関わることを暗示しているような気がしたのですが、如何なものでしょうか。

私の解釈では、48才という年齢は、物事の見方や考え方などの意識はもちろんのこと、より自分らしい生き方をするために、視野を広げる時期にきている、ということではないかと思いました。
それが結果的に、社会的な何かと関わることになるのかも知れません。

また、この階段の夢は、前回の靴の夢との連続性も感じられますね。
つまり、新品の靴で家に帰る(新しい歩き型で本来の自分の素の状態に戻る)ことによって、個性化という心の成長がはじまった、という一連の流れが汲み取れそうです。

いかが思いますでしょうか?
返信をお待ちしております。
.. 2017-07-29 11:53:45

【返信レス】
ありがとうございます。

>この階段の夢は、前回の靴の夢との連続性も感じられますね。

この階段の夢は、靴の夢を見るよりも、前に見た夢で、数か月単位の
タイムラグがあります。

靴が見つからない夢を見た時は、あまり関連性は感じられませんでしたが、
2回目の靴の夢を踏まえてみると、関連性がありそうだなと思いました。
なんとなくですが、お話を伺っていて、気になったもので、つい、立て続けに
お話をしてしまいました。失礼しました。

階段の夢の方が先で、後半の2回の靴の夢が後なのですが、
連続性という意味では、階段の夢が、ある意味、要約された内容を示していて
靴が、その過程を表現しているのかなという印象を受けました。

となると、おそらく、今回で終わりではなく、
次の段階を暗示するストーリーの続きが出てくるのかもしれませんね。
そんな気がしました。

>より自分らしい生き方をするために、視野を広げる時期にきている

そうだといいですねー。

ずっと、もう、30年近く、社会的な面での活動の場、自分の居場所を模索してきましたが
いまだ納得のいく場にはたどり着けていない気がしていました。

転職も考えましたが、年齢を考えても、今からリセットしてやり直すには
リスキーであることに加え、7年もいると、外から来た者であっても、それなりに
存在感も出てくるようで、

今の職場に縁あって来たのは、ちょうど今から7年前でした。
そこは、100年の伝統をがっしりと持つ環境で、
さすがに、革張りの階段はありませんが、重厚な建物は
さすがに歴史を感じさせる場所です。

>実はそこは常に身近なところにあり、間接的に、あなたの心や人生を支えていた場所

別に、その伝統に頼ってるわけでも、そこから特異な何かを得られる
わけでも無いつもりですが、もしかしたら、気が付かないうちに、まさに間接的な支えとなっているのかもしれませんね。

>このアニムスの心像(女性の心のなかの男性的な側面)は、
今後、あなたが今よりもより個性的となり、心が成長していくために
必要な重要人物なのかも知れません。

これは、まだ、イメージが明確ではありません

職場ではトップ(私の直接の雇用主)は、カリスマ性を持った人物ですが、
私には、専制君主で、思いつきで動くトップの行動や考え方にはあまり
賛同できずにいますし(まったく受け付けないわけではありませんが、
半分以上は、ムムムと思うことが多いです)

もし可能ならば、支配から脱して、今の立場を維持したまま、
私は自分が自分らしく活動できる場を望んでいています。

でも、私自身は、どうすればその環境を打破できるのか分からず、
悶々としている状況にありました。それは、見つからない靴かもしれません。

つい最近になって、とにかくやれることをやってみようという気になってきたのも
確かで、それが、新しい靴、でしょうか。

そうなると、やはり、上に向かう階段と、アニムス、ですか・・・
この夢が、この先のことを暗示しているとしたら、
まだ見えてこないだけに気になります。
2017-07-29 19:41:58

【返信レス】

ご連絡を頂き、ありがとうございます。
私の解釈を踏まえ、上手に具体的な更なる解釈を進めており感心させられました。

>新品の靴で家に帰る(新しい歩き型で本来の自分の素の状態に戻る)ことによって、個性化という心の成長がはじまった、という一連の流れが汲み取れそうです。

というのは順番的に私のケアレスミスでしたが、この解釈をヒントに

>階段の夢が、ある意味、要約された内容を示していて
靴が、その過程を表現しているのかなという印象を受けました。

ということにたどり着けたことも素晴らしく思います。

今回のこのやりとりで、夢の解釈はご自身の心の整理や、内観の記録として役に立つことを実感して頂けますと嬉しく思います。

また何かありましたら連絡を頂ければと思っております。
ありがとうございました。
それでは。
.. 2017-07-29 22:15:02

【返信レス】

>今回のこのやりとりで、夢の解釈はご自身の心の整理や、内観の記録として役に立つことを実感して頂けますと嬉しく思います。

こんな方法があるんだなと、新しい発見で、とても参考になりました。

ただ、自分だけでは、理解は難しかったと思います。
そこは鈴木めいやさんの的確な解釈があってこそだと思います。

このたびは、たてづづけに失礼しました。

また、印象的な夢を見たら、ご相談させてください。
どうもありがとうございました。
.. 2017-07-29 23:04:21

【coconalaの感想・評価】
☆☆☆☆☆
ありがとうございました。
夢解釈は奥が深く、とても参考になりました。

またよろしくお願いします。
.. 2017-07-31 00:18:19

【返信レス】
そのように仰って頂き、嬉しく思います。
ありがとうございます。
今後も宜しくお願いします。

              coconala