JP様 | ココナラ - 夢と解釈のサイト

このページでは「coconal」で行なった「JP」さまの夢とその解釈を保存用にＵＰ（アップ）しております。

72. 大雨と人の影

投稿者：JP

鈴木めいや様
お世話になっております。
先日、ご連絡させていただいたJPと申します。
こちらから夢分析のご依頼をさせて頂きました。
改めて、どうぞよろしくお願いします。
ペンネーム　PJ
33歳　
女性　
京都府在住、

初回依頼 ▼
夢の内容夢の場所は自宅で、夜に外で大雨が降っています。
古い平屋の自宅では大雨の時は屋根や地面に当たる雨音が家の中へも響き、そんな状況で心細くなっていると、(現実に寝る場所の頭上にある)窓の擦りガラスに、がたいの大きな人が両手を上げている影が写っています。
私はとても驚き怖くなって身体が恐怖で固まります。
と同時に、この窓の向こうにいる人は、(現実に何度か会ってメールもたまにやり取りしている)あの彼だ！と気付き、目が覚めました。
目が覚めても、恐怖は残っていて、その彼へも現実での不信感が蘇りました。
夢での影(彼)の姿が怖かった…と思いながら再び眠り、また夢を見ました。
(夢は大雨の自宅の中でさっきの夢と同じ状況) ここでは、大雨で自宅の玄関が崩れてしまいました。
私はどうしたら良いのかおどおどしながら怯えています。
すると、その崩れた玄関から、大型の犬を先頭に雨合羽を着た見知らぬ男性が救助にやってきました。
犬好きの私は、犬と男性が現れたことに心底ほっとして、安心して目が覚めました。
目が覚めて、一人目の影の男性と二人目の犬を連れた男性は別の人だな、と感じていました。
以上、夢の説明です。
私は半年前ほどに、パートナーが欲しかったときにある男性と知り合って連絡を取りあっていました。
とても男性的な人でユニークな面に好感を持ってはいたけど、でもどこか心で信用することが出来ず、そもそも私は男性性の強い人を信用するのが難しい性格であるということは以前から感じていたので(私の父も男性性の強く幼い頃から合わなかった)、その男性と距離を取るようにして親しくなるのを諦めていました。
その男性が夢の一人目に影で現れた男性です。
その後に連絡をあまり取らないようにしようと思っていたときに、この夢を見ました。
夢の二人目の男性が誰なのか、見当がつきません。
犬を連れていることが私の対男性への安心感を引き出したと思えています。
「雨の自然災害で玄関が崩れる」、「崩れたところから犬と男性が入ってくる」というのは何か意味があるんだろうと感じます。
今、私自身が精神的な転換期にあって、幼少期を含む過去のトラウマを整理して乗り越えたり、今後のことを考えていて、この夢以外にも興味深い夢を定期的に見ています。
まずはこの夢の分析をお願いしたく思います。
お忙しいと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
...2022年11月2日 13:26

☆ 夢解釈NO. 72 ☆
JP様「大雨と人の影」

JPさま
遅くなってしまい申し訳ございません。
「大雨と人の影」の夢を解釈させて頂きましたので、参考にしていただけますと幸いです。
基本的に、このような情動性が強い夢は、元型と言って、心の深い本能的な側面と関係している場合が多くあります。
夢のなかの「恐ろしい人影」は、実在しているという「距離を取るようにしている男性」として登場しますが、おそらく、夢のなかの人影は、実在しているその男性そのものを、あらわしているのではないのだろうと思います。

＞そもそも私は男性性の強い人を信用するのが難しい性格であるということは以前から感じていたので(私の父も男性性の強く幼い頃から合わなかった)

夢のなかの「両手を上げている影」とは、あなた様が幼い頃からの、現実の男性に対してイヤな想いや怖い想いをしてきた、それらの集合体のようなものだと考えられます。
このことは、あなた様の今までの人生において、（父親やその彼を含めた）実在の男性から受けたイヤな思い出や怖かった記憶の数々が、夢のなかの「両手を上げている影」に凝縮されている、という考え方もできるでしょう。
私は色々な本を読みあさってきて、男性的要素とは主に、
「知的な判断力や自立性、決断力、発言力、論理性、忍耐力、合理性、創造性、客観性、意識性など」
のことと考えています。
そして、ユングの弟子であるフォンフランツ先生は、女性のなかの男性的な働きの否定面は、「容赦のないひどい意見や行動、ある種の向こう見ずさや批判的な刺々しい態度」と言っています。
あなた様が夢のなかで恐れていた人影は、このような性格を持っていた可能性を考えることができます。
この夢は、

＞今、私自身が精神的な転換期にあって～

ということと、関係がありそうですね。
また、この夢のなかの大雨は、全人類に共通の元型的なイメージからきている可能性が高いように思います。
台風や大雨は、いつも破壊的ではあるのですが、それは今までの古い体制（古い考えや不要な雑念など）を、大量の水や風で、一気に洗い流すかのようなイメージを伴います。
なのでそれが過ぎ去った後の世界は、今までの外の景色が大きく変わっている可能性さえあります。
台風や洪水の夢は、精神的な転換期にあらわれやすいと思います。
そして、夢のなかの自分の家は、基本的に、素の状態のときの意識の全体性をあらわしていると思われます。
今回の夢では、そんな大雨によって、家の玄関（心の内側と外側を繋ぐ場所）を崩してしまいます。
なのでこの夢は、現実の生活において、今まで心にためてきた何かを、外側に出すときの態度の変化、という心の働きと関係があるのかも知れません。
そして、夢に出てきた「雨合羽を着た男性と犬」は、今後の個性化のプロセス（心の成長）に必要な要素であるように思います。
フォンフランツ先生は
「男性性の肯定面は、勇気、知性、精神性を促す」
とも言っています。
このことは、今回の夢のなかの「犬と雨合羽を着た男性」と関係がありそうですね。
おそらく、この夢は、幼い頃から切り捨ててきた男性的な性格の要素を、いまになって向き合うべき時期に来ている、という意味合いがあるように見受けられます。
精神的な転換期とは、幼い頃から、心の奥深くに置き去りにしていて育てようとしてこなかった男性性について内省してみることで、はじめて良い方向にむかうのかも分かりません。また、犬は、臭覚が鋭く人間には分からない何かを、臭いだけで嗅ぎつけることのできる生き物と言えます。男性性の肯定面（雨合羽を着た見知らぬ男性）が、この大型犬と一緒にいた理由は、今後の人生に身につけるべき男性的な性格の要素は、臭覚（直感）が鋭くて、目に見える以上の何かを見つけ出す能力に優れているような男性的な心の働きである、というニュアンスがあるからだと思います。
夢のなかの「人影」と「雨合羽を着た男性」は、無意識下に影を潜めている、男性性の否定面と肯定面を極端にあらわした心像であるように思います。
最後に、この夢を一言で解釈するのであれば
「個性化のプロセスにおいて必要な男性性の接近」
をあらわした夢、ということができそうです。
いかが思いますでしょうか。
今回は、これにて終了となります。
ご意見やご感想、ご批判や再解釈など何かありましたら、お聞かせ頂けますと嬉しく思います。
返信をいただき次第、クローズさせて頂きます。
よろしくお願いいたします。
鈴木めいや

...2022年11月4日 23:23

【返信】
鈴木めいや様
丁寧な分析と解釈を詳しく文章にして下さり、ありがとうございます。
自分の夢と無意識について理解を深めたくて鈴木さんのホームページや、その他夢分析に関する本などを幾つか読んできましたが、自分の中だけではまだ、空に浮かんだばらばらと纏まらない雲を眺めているようで、夢の意味を掴んだと思っても掴めてなかった…を繰り返していました。
幾つもの自分の直感や、沢山の情報の落とし所や纏め方が分からずにいたと思います。
でも今回、頂いた解釈で雲がすっと一つに纏まった気がします。
幼い頃は男の子っぽかった私ですが、今の私にとって、男性性(父を含む)の肯定は一つの大きな壁でした。
対男性へ肯定したくても、怖かったり不安になったりと不快になることが前面に見えてしまいます。
だけどこの解釈を拝読して、"自分に見えている男性性の向こうに、魅力的な物が隠れていることを知ろう"と思えています。
勇気、知性、精神性だったりが。
今回はありがとうございました。
また夢の分析をお願いしたいと思います、その時はよろしくお願いします。
JP

11月5日 08:08

【返信レス】
JPさま
返信をいただきましてありがとうございます。
＞頂いた解釈で雲がすっと一つに纏まった気がします。
そのように仰って頂きまして、うれしく思います。
こちらとしても、楽しく解釈をさせて頂きました。ありがとうございます。
ここでの夢解釈は、「夢と解釈のサイト」の保存用ページに記載することを前提としていますが、記載拒否も可能です。
アクセス数はほぼ無いので、あくまでも保存用となります。
記載はしてもよろしいでしょうか？
また、記載後も、部分的なカットなどの依頼があれば対応させて頂きます。
今回は、これにてクローズとなりますが、また何かありましたら、気軽にお問合わせを頂ければと思います。
今回ご依頼を頂き、ありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします。
鈴木めいや

...11月5日 14:04

【返信レス】

鈴木めいや様
楽しく解釈してくださったとのこと、私も有意義な体験をさせて頂き感謝しています。
今後ともよろしくお願いします。
またホームページへの記載/保存に関して、問題ありません。この一連のやり取りが誰かの役に立てたらとも思いますので、ホームページでご活用お願いします。
今後もご活躍を楽しみにしています。
JP
11月5日 14:37