036.若めの男女数名

若めの男女数名
シキ
18歳 女性 予備校生

[夢の内容]
前半部分は忘れましたが、家に勝手に(母の同僚という設定の)(私は)知らない、若めな男女数名がリビングに上がりこんで大声で喋っています。(かなり図々しいイメージでした)うるさいなぁと思ってムカっとします。ベランダで、バイト先のおばあちゃんが洗濯物を取り込んでくれています。洗濯物を取り込む場所がリビングなので、おばあちゃんはリビングに洗濯物を入れてしまうのですが、その母の同僚たちが、母の下着を見て笑っています。
そこに母が帰宅したので、「あの人たち、母さんの下着見て笑ってたよ!」と告げ口します。
何故かその同僚たちは逃走、私と、何処からか現れた妹が追っかけます。(何故か、その妹は、本当の妹じゃなくて、妹の姿をした何かだった気がします)
家の車庫に勝手に止めてあった同僚の一人の車で、その同僚と、何処からか現れたその同僚の彼女が、逃げようとします。私たちが詰め寄ると、笑いながら注射器を振りかざして威嚇してきます。
そこで、妹が魔法?かなにかを使って、車が勝手に走り出します。その車が私たちから見えなくなって数秒後に、ドカンと大きな音がします。ああ、あの車が事故(爆発?)したなと思います。
そちらからパトカーの音がするので、捕まる!と慌てて家に駆け込もうとします。そしたら、(私が車の走っていった方向を見ていた間)どこかに行っていた妹が、お皿に乗った大量の札束を持って帰ってきます。「そのお金どうしたの!?」何故か、ああ盗んできたんだな…と直感します。
とりあえず、この場で警察に見つかったら言い訳できない状況だと思ったので、家に駆け込みます。何処にお札を隠すか考えます。私の部屋に隠そうとして、試行錯誤していたら、目が覚めました。

[ご本人の解釈]
お金を貰ったりするのは、お金がなくなる傾向だと聞いたことがあります。
私は予備校生ですので、夏期講習があるのですが、今年の夏期講習には24万かかることが昨夜分かりました。ので、その暗示かな…とも思いました。
妹が現れたのは分かりませんが…妹が恋しいのかもしれません。
母とはここ数週間(数ヶ月)同居しているにも関わらず、全く喋りません。夢の中で、母の下着をバカにした同僚に対して怒りを感じたのにも、結構驚きました。

☆ 夢解釈No.036 ☆
はじめまして、ドリームのサイト作成者です。
送っていただいた「若めの男女数名」の夢を考えてみたので、参考にしていただければ幸いです。
この夢は、一言でいうと、性に対する嫌悪感のようなものを表しているのだと思います。おそらくあなたは、性的な心の働きに嫌悪感のようなものがあって、それを抑圧するという心の描写がこのような夢となって現れたのでしょう。
始めから解釈してみましょう。
まずリビングが出てきますが、夢の中のリビングは、あなたが社交的になっているときの意識領域の全体性を表しています。そこに母親の同僚たち男女数名が図々しく入り込んできて、その人達は大声でしゃべり、うるさく感じムカっとします。
これは、あなたが社交的になっているときに、嫌悪すべき何らかの心的要因が意識領域に入り込んできてしまったことを意味しています。
そんなときに、母親が帰ってきて、「あの人たち、母さんの下着見て笑ってたよ!」と告げ口するのですが、「母とはここ数週間(数ヶ月)同居しているにも関わらず、全く喋りません」とのことですので、この場合、夢の中の母親はあなた自身が持っている“母親のような気持ち”が人格化されたもので、実在の母とはあまり関係がありません。
“母親のような気持ち”というのは、あなたの性格の一つである母性的で良識のある一面のことです。
つまり、あなた自身の母親的な側面にたいする下着(性的なペルソナのシンボル)を見られて笑われている、という状態を表しているのでしょう。
その下着を意識領域(リビング)に持ち込んだのは、バイト先のおばあちゃんですが、夢やおとぎ話に登場する老婆というのは、大抵とんでもないことをしでかすものです。
この夢では、「知らない若めな男女数名の前に下着を持ち出す」という、とんでもないことをやらかしてしまいます。
ですが、あなたの中の母性的な側面は、他の心的要素(男女数名)よりも権威があるので、自我はそのことを母性的な側面に告げ口すると彼らはリビングから出て行きます。
これは、あなたご自身が持っている母性的な面によって、他の心的な要因を意識領域から追い払ったことを意味しています。
その後、何処からか妹の姿をしたなにかが現れ、一緒に彼らを追いかけます。
そして、≪その同僚と、何処からか現れたその同僚の彼女が、逃げようとします。私たちが詰め寄ると、笑いながら注射器を振りかざして威嚇してきます≫
ここに出てくる注射器は男性器を表していて、この威嚇は性的な攻撃なのです。
それに対し、妹は魔法?を使って車を走らせ、事故を起こさせて爆発させます。夢の中の爆発は、マイナス面での感情の爆発を表し、その感情によって、性的な心的要因を抑圧します。
ここで注目してほしいのは、妹の姿をしたなにかが魔法?によって、彼らの威嚇から守られたということです。
妹は、遺伝的にもっとも自分に近い存在ということから、その姿をしたなにかは、心理学的には、“セルフの元型”といイメージを表しているものと思われます。夢やおとぎ話の中では、セルフの元型とは主人公がピンチに陥ったり、心が不安定になったときなどに現れやすく、それはピンチから救出し、心のバランスを整えるような機能を持っています。
この夢でも、セルフが活性化することにより、不安定であった心に調和が図られたという心的描写を感じ取ることができます。
そうして、セルフは性的な心的要因を抑圧すると、どこからか、≪お皿にのった大量の札束≫を持ってきます。
夢の中のお金は色々の意味合いがありますが、おそらくここでは、栄光、優越、貴重なものなどを表していて、セルフはそのようなものを持ってきて、心のバランスを整えようとしているのですが、あなたはそのお金に対し罪悪感があるのか、警察(良心のシンボル)に見つからないように、部屋に隠そうとして試行錯誤しているところで目を覚まします。
つまり、この夢は、あなたの心が少しピンチに陥ったときにセルフの元型が活性化して、心のバランスが図られていったという心の描写を表しているものとも考えられます。
今回、送って頂いたこの夢を見るかぎりでは、あなたは、性的な心の働きに嫌悪感のようなものがあるのではないかと思いました。

【シンボル】
母と同僚の男女数名 = 意識領域に入り込んできた喧騒
バイト先のおばあちゃん = 否定的なグレートマザー
笑う = 性的な視点みてきたときの男性の態度
妹の姿をした何か = 自己のシンボル
妹の魔法 = 自己の調節機能
車の事故・爆発 = 性の抑圧、感情の爆発
お皿にのった大量の札束 = 性を抑圧した結果得た利益
警察 = 社会的な倫理観
お金を隠す場所を探す = 性を抑圧したことの後ろめたさ

送信日時:2007年05月31日