900.金縛りと怖い人影

■--女性21歳 2回目
++ 卯月
連続ですみません

ある蒸し暑い夏の日、私は部屋のソファーで転寝していました。
最初は友達と遊んでいる楽しい夢を見ました。でも、次の瞬間、突然場面が切り替わりました。
見覚えのある部屋。そこは私の部屋でした。
ソファーでは私が寝ています。そして足元には真っ黒な人影が一つ。
初めは兄ちゃんかな?と思いました。でも、直ぐに違うと分かりました。その影は、ワンピースを着ていたのです。(つまり女性)
じゃあ、お母さんかな?と思いました。でも確かお母さんは今日短パンだったはず…なら、あの人影は一体誰?
(因みにこの時父は外出中)
そんな事を考えていると、ゆっくりその人影が動き出し、寝ている私に近づいて来きました。同時に酷い耳鳴りに頭痛。
怖い
私は身体を起こそうとしました。けれど金縛りになっているようで、ピクリとも動きません。
(身体よ)動け
私はそう念じるしか術がありませんでした。
そうこうしている間にも人影は私に近づいてきて、私の前にしゃがみこみ、私に向かって手を伸ばしてきました。
動け
私は念じ続けました。そして最後に強く「動け!」と念じると、目が覚めました。私は慌てて身体を起こして周りを見渡しました。
けれど、どこにもあの真っ黒な人影は見当たりませんでした。あれは一体誰だったのか…
あれ以来そのソファーでは転寝しないようにしています。

時間帯は昼頃でした。視点は、寝ている自分視点でした。寝ているはずなのにの様子が分かるという不思議な感じでした。また、私が住んでいるマンションはマンションになる以前は幼稚園だったそうです。(夢と関係あるのかわかりませんが)あと、よく心霊現象が起こります。
.. 9/26(Thu) 22:32

☆ 夢解釈No.900 ☆
前回書き込みを頂いた夢は、否定的なアニムスモチーフとなった夢と解釈させて頂きましたが、この夢は、分析心理学でいうところの「影の心像」がモチーフとなっていると思われます。

前回も似たようなことを言いましたが、ここは占いやスピリチュアルのサイトではないので、夢の中のその心像を、外的に実在していた人物の霊と考えることはなく、あくまでも夢の中のその恐ろしい女性は、あなた自身が無意識下に持っている“その心像で表現するのが一番ピッタリな”何らかの性格の一要素と考えられます。

そしてそれは、ご本人の心が発達してきたプロセスの中で、自分の性格とは程遠いために、無意識下の闇に切り捨ててきて意識の陽の目を浴びてこなかった憐れな側面とも言えます。

前回の夢もそうでしたが、この夢の中の女性も、あなたから見てあまりにも無意識的であり、謎めいた暗闇に属しているために顔や姿を確認することさえ出来ず、「人影」という言葉でしか表現しようのない心像として夢に登場しています。

前回の「幽霊の腕」の夢と、今回の夢は、コンプレックス(複雑な感情や観念の集合体)の内容は異なりますが、類似点が多く、形態はよく似ていますね。

ちなみに、フォンフランツという分析家によると、夢の中で追ってくる恐ろしい者の約80%は、統合すべき(受け入れて自分の一要素とすべき)本当は価値のある要素だと言っています。

前回と今回の夢を含めて、夢の中の恐ろしい者の多くは、単純に未知の闇に包まれているから恐ろしく感じるということに過ぎず、それは、人類の歴史の中で、黒人をはじめて見たときの白人の心境と同じようなものと言えます。

ですが、見る目を養い、彼らのことをよく理解さえしてしまえば、心の成長に繋がる価値のある者達だと分かるはずです。
もしも今後、恐ろしい何かが迫ってきたり追ってきたりした場合、勇気を出して向き合い、その本質を見極めようとしてみてはいかがでしょうか?
.. 9/28(Sat) 19:17

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