65.初老の中国人

■--(無題)
++ せお(32歳・男)
昨夜見た夢です。
私は坂道を急ぎ足で上っていました。いつの間にかトンネルのような暗いところに入り進むと、道が二つに分かれ、左の道を行きました。すぐに出口に辿りつきましたが、戸のようなもので閉ざされていました。隙間から外の様子が少し見え、怪物らしきものが暴れていました。その場では私以外に数人が居ましたが、私達は外から何者かの攻撃を受け、交戦しましたが、私以外は皆殺されてしまいました。私は死んだふりをし、難を逃れようとしたものの、敵に見つかり、車に乗せられました。私を捕まえたのは人望の厚い人格者たる初老の中国人と、その連れの男二人でした。車の中で目隠しをされ、自分も殺されることを覚悟しましたが、不思議と恐怖はなく、ここで人生が終わってもそれほど惜しくはないかなぁと考えながら私は大変落ち着いていました。やがて私の口に拳銃のようなものが突きつけられ、私の内部に熱いような焦げるような感覚が広がり、撃たれたかと思いましたが、無事でした。私は自分が落ち着いて、慌てたり騒いだりしなかったので殺されずに済んだのだと思いました。実際、中国人も同様の意味のことを私に日本語で言ったのですが、その台詞はどうしても思い出せません。
場面は変わり、私は自分の部屋に居ました。眠っていたようです。現実には見たことのない部屋でした。夜でしたが、見知らぬ女性(白いレースの付いたワンピースのような服装)が訪ねてきて、台所で少し会話を交しました。会話の内容は忘れてしまいました。その女性は五匹程の白黒模様の毛の長い犬を連れていました。ふと気づくと、部屋の中に狼のような動物が二頭居て、そこで目が覚めました。
私としては、戦わずに死んだふりをした、情けない自分の行動が気になるのと、漠然とですがこの夢の中で私は殺されるべきだったのでは?という感じがしています(現実には死にたくありませんが)。
恐れ入りますが、この夢の解釈をお願い致します。
.. 9/14(Fri)

☆ 夢解釈No.65 ☆
長くなるので詳しい解釈過程は割愛しますが、あなたは最近になって、ご自身の内的なアプローチに積極的になられてこられたのではないかと感じました。
と言うのは、上り坂は積極的な努力の道を、トンネルは無意識への内的な通路を、そこにある左の道は“無意識に対する反応”を象徴しているように見て取れるからです。
そうして、あなたは自分の意志で無意識(内的世界)へ接近していくと、普段は意識から排除されている心の葛藤による様々な人格の死(交戦し殺されている人々)を見つけます。初老の中国人は、オールドワイズマンといって、父なるものの元型をあらわしていて、よくおとぎ話などでは、物語に新しい局面をもたらすお爺さんのイメージです。
例えば、この元型に呑まれている人は横暴であったり権威を振り回して自分は偉いと思い込んでいたりするものだと言いますが、男性はこの元型的なイメージとうまく付き合っていくことで成長していけると言います。
慌てたり騒いだりしなかったので殺されずにすんだというのは、運命を受け入れている状態(自然な心の成長に逆らっていない状態)なので攻撃しないという権威者の判断なのでしょう。
もしご興味があれば、メールでどうぞ。

【返信レス】
それではメールで改めてご依頼をさせて頂きたいと思います。
ありがとうございました。