853.音楽会の夢

■--音楽会の夢(40歳女性)
++ Anemone
あけましておめでとうございます。ここでのお願いは確か3回目か4回目と思います。
夢が断片的ですので、今回もまずこちらでお願いしたく存じます。すみませんがどうか宜しくお願い致します。

小ホールで音楽会が行われているようです。古い木造の重厚な建物で、床は平坦でステージのようなものはありませんでした。オーケストラと数人の声楽家がいて、オペラの楽曲を演奏していました。
突然一人の歌手の声がかすれ始め、場内に動揺が広がりました。その歌手は60代位の男性で(なぜか私はソプラノ(カウンターテナー?)と思っていました)、当惑した表情で必死に声を出そうとするのですが、出ません。
それに憤慨したのか満員だった聴衆は席を立ちぞろぞろと出てきました。前の方の席が空いたので私は前の方の席に移りました。しかしとうとう聴衆だけでなく音楽家たちも全て出て行ってしまいました。私は仕方なくその場を後にしました。
私は細い廊下を通り抜け、着いたのはあまり見覚えのない所でしたが、それでも私はそこを自分の仕事部屋だと思ったのでした。
その部屋は古い図書館の一角の小部屋といった風情で、天井まである本棚には黴臭い本がぎっしり詰まっており、机の上にも本や書類が、未整理ながらも比較的整然と積まれていました。私は、ここに自分はごく最近越してきたのだと思いました。
そこへひょっこりと、小学校時代の同級生が訪ねてきました。私は名刺を彼女に渡しました。この名刺も最近に作ったものでした。彼女は、私の個室を見回し、名刺の肩書きを見て、感心している様子でした。私は、幼馴染に対して面目が立ったことを嬉しく感じていました。
覚えている夢はここまでです。以下、連想です。
ソプラノ歌手?の男性は、白髪をオールバックにしたいかめしい顔つき感じの人で、強いて言うと小学生の頃通っていた塾に似た感じの先生がいました。とても厳しく、怖い先生でした。
小学校の同級生は、あまり賢くはないけれども愉快な女の子で、仲良くしていましたが卒業以来会ったことはありません。家が喫茶店をしており、当時はそのことが妙に羨ましかったのを覚えています。
私は実際、昨年新しいポジションを得て名刺を作ったのですが、仕事部屋は個室ではなく大部屋で、また改装間なしであり夢に出てきた部屋とは随分雰囲気が違います。
以上です。どうか宜しくお願い致します。
.. 1/15(Tue) 11:22

☆ 夢解釈No.853 ☆
あけましておめでとうございます。
ご来店頂き、嬉しく思います。
おそらくこの夢の中の「古い木造の重厚な小ホール」は、深い感情体験の根源となっているような、何らかの心の側面が表現された心像と思われ、そのときは、内的な、魂の底から深い感動を覚えるような感情体験が可能な環境が、キチンと整っているような状況を持っています。

ですがそのようなエモーショナルな期待は見事に裏切られ、集まっていた多くの要素はバラバラに離れていき、そのときは一時的に感情表現に必要な統合性を失ってしまいます。

そしてその直接的な原因は、小学生の頃に通っていた塾の先生に似た感じの、60代位の男性で、彼は感情が劣等な知的なタイプと考えられます。
もしも現実に実在する大学の教授や科学者などの、知的な男性を集めてカラオケに誘うのであれば、とても聞いていられないような音痴なカラオケ大会になることを覚悟しなければなりません。
ご存知かも知れませんが、一般的に、客観的な知性に優れていて、しかも主観的な感情にも優れている男性は本当に少なく稀なものです。

なので夢の中のこの場面は、せっかくの楽しみにしていたムード溢れる主観的な心の状況に、ほんの一滴でも彼で象徴しているような客観性を持つ知的要素をたらしてしまうと、石鹸水をたらした油のようにその統合性は壊れてしまうという「人間の基本的な心の構造」を、この場面はあらわしているように感じられますね。

そうして深い感情体験をあきらめて、少しだけ日常に近い能動的な知性の領域(古い図書館の一角の小部屋)に行くこととなります。

夢の中の図書館や本は、ご本人がこれまでに蓄えてきた知的財産、あるいは、集合無意識に元々備わっているような貴重な知的側面を象徴しているのでしょう。

名刺は、その女の子(喫茶店は社交性と関係があり、彼女と交友を持つことは多くの人間関係が開かれていることを意味するのかも知れません)との、未来の可能性を思わせるものです。

文字数に限りがありますのでこれで終えますが、「私は実際、昨年新しいポジションを得て」とのことですので、この夢は、全体的に、現実にこれから行なっていくであろう仕事に対する心持のようなものを語っているように見受けられますね。
.. 1/15(Tue) 21:57

【返信レス】
++ Anemone
夢判断大変ありがとうございます。お礼、お返事遅くなり申し訳ありません。
現実でこれから行っていくであろう仕事に対する心持、まさにそういう気がいたします。何か心の中でつながりを感じます。頂いた解釈を元に、またもう少しよく考えてみたいです。ありがとうございました。
.. 1/23(Wed) 00:03