913.ばあちゃんが幽霊

■--子供の頃に見た夢
++ yuko(39才女、二回目です)
子供の頃、といっても中学生くらいの年で見た夢だったと思うのですが、何故こんな夢を見たのか気になってずっと覚えています。

夢の中の私は小学校後半くらいの年です。母方の祖父母の家で法事があるとのことで、母や親戚達、それに父方の祖母が手伝いに来ていて、家の中を忙しそうに行き来しています。私は仏間の仏壇の前でしゃがみ込み、その様子を眺めていました。すると父方の祖母に、両足が無いことに気付いたのです。「ばあちゃんがもう死んで幽霊になってるのに、みんな気付いてない!」と慌てた私は母に報告します。すると母は「まあほんと!ばあちゃん足が無いわ!とりあえず今は忙しいから、あんたは知らん振りしてなさい」と言うので、私は仏壇の前に戻り、父方の祖母が幽霊になってる事に気付いてない振りをするのですが、父方の祖母は私の演技に気付いて足音もなくスーッとこちらに寄ってきます。「ばれた!」とおびえていると、祖母の手が私に触れる前に、縁側からワン!と死んだ愛犬の声がして、祖母は手を引っ込めます。ここで夢は終わりです。

父方の祖母は今は他界していますが、当時は存命でした。
隣に住んでいる父方の祖父母より、10分先に住んでいる母方の祖父母との方が交流はありましたが、父方の祖父母と仲が悪いわけでもなく普通でした。私は何におびえていたのでしょうか。
.. 1/ 2(Thu) 13:56

☆ 夢解釈No.913 ☆
情報量が少ないですので、もし間違えていたら申し訳ありませんが、この夢はおそらく「父方の祖母で象徴している母性からの自立心」をあらわした夢であるように感じられます。

人は誰でも、幼い頃は母性愛を欲しており、幼い子どもは母親がトイレに入ってドアを閉めてしまうだけで、寂しさのあまり泣いてしまうことがあります。

夢の中の父方の祖母は、おそらく、実際の母親や母親に代わる誰かに抱っこしてもらっていたり、食べ物をスプーンで食べさせてもらったりしているときの、母性に守られ安心している感覚と関係しており、この夢の中では、そんな祖母が幽霊となってしまいます。

つまりこの場面は、父方の祖母という心像で象徴している何らかの母性愛なしでも、それほど心理的な問題は生じなくなっている状況が表現されていると考えられます。

夢の中の登場人物は、実在のその人物とは間接的な関係しかない場合が多く、よほど心の強い絆で結ばれている相手でもない限り、実在のその人と関連付けて考えることは出来ません。

そして、祖母は幽霊となっても愛の手を差し伸べてきますが、犬という本能的な働きによって、「もう必要ないよ!」とでも言いたげに「ワン!」と吠えて、その手を引かせます。

長いあいだ夢解釈を行っていると、小学校高学年から二十歳前後の人に、「母性からの自立心」がモチーフとなっていると解釈できる夢をときどき見ますが、あなたの場合、中学生くらいには、心理的に自立しかかっていたと言うことをこの夢は語っているのかも知れませんね。

ここでは文字数に限りがありますので、それぞれの場面まで解釈することは出来ませんが、もう少し一つ一つの文脈を見ていきたくなる夢ですね。
.. 1/ 2(Thu) 20:49

【返信レス】
++ yuko(39才女、二回目です)
夢に出て来る実在の人物は、その人物に対する自分の心象だと思っていたのですが、あの人達は全て自分の潜在意識の一部なのだと考えると、すんなり合点がいくような気がします。悪夢だと思っていたけど違うのですね。またすっきりしました。ありがとうございました。
.. 1/ 3(Fri) 20:38