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mimo様 | ココナラ - 夢と解釈のサイト

このページでは「coconal」で行なった「mimo」さまの夢とその解釈を保存用にUP(アップ)しております。


75. 重厚な3つの輪

投稿者:mimo
お世話になります。よろしくお願い致します。

mimo
27歳

神奈川県



【夢の内容】
私は30代前半くらいの男性。
地方か海外のような、道沿いに低い建物が並ぶ光景。
道に迷ったか、当てがないか、私は車道の脇にある歩道を歩いていて、ガソリンスタンドへ。
ちゃんとしたビジネスマンのような男に促され、私は嫌々ながらガソリンスタンドの受付カウンター(有料駐車場によくある、管理人のいる四角くて白い箱型のカウンター)へ行くと、中にやくざの男が。
私はお金を渡したつもりが、重厚で太く滑らかな金の輪を3つ渡していた。
やくざの男が「こりゃ〇〇じゃねえか」と珍しい上等なものを受け取ったという感じで喜ぶ。
私は両足首を合わせて縄でくくられ、駐車場内の車道にうつ伏せで寝かされる。
私の両側には廃車になった車がずらりと駐車されている。
ここでアングルが引きになり、私が海外の映画に出てくるような、着古した古い革ジャンを着ているのが映る。
後ろからヤクザが車で私を轢こうとしている。
そこで見たくないと思って終わった。

1.夢に登場した人物の連想
やくざの男…野蛮、無鉄砲、冷徹、血も涙もない、非道、反社会的、社会の影
ビジネスマンの男…理知的。
やくざの男の手下とか関係者ではない。

2.本人の解釈
やくざの男や、サイコパスな男は度々夢に登場します。
私の中の、社会的に受け入れられないような側面を表しているのでしょうか。
対価を支払って殺してもらっているようなのに、私は嫌々です。
この時期、心理療法を受けたい気持ちが高まっていたので、自分の中で何かが動いていた時期ではある思います。

3.質問
①「地方か海外のような、道沿いに低い建物が並ぶ光景」は他の夢でも度々登場するのですが、何を表しているのでしょうか。
②男に渡した重厚な3つの輪の意味が気になります。
.. 2024-04-01/17:50


☆ 夢解釈NO. 75 ☆
mimo様「重厚な3つの輪」

夢解釈の依頼を頂きまして、ありがとうございます。
とてもエモーショナルな夢ですね。

今回、送って頂いた「重厚な3つの輪」の夢を解釈する前に、ひとつ質問をさせて頂いても宜しいでしょうか?

夢のなかの死は、その状況がなんであれ、ご本人の今までの何らかの古い人格的側面(古くなった行動や言動の基本的なパターン)の終わりを意味する場合が多くあります。
ですが今回の夢では、殺される手前で終わっているようです。

>地方か海外のような、道沿いに低い建物が並ぶ光景。
この景色は、もしかすると、死んで生まれ変わったあとには、もう見ることはないであろう街の景色かもしれません。

この夢は、おそらく、今までの古い自分の一部を、いちどバッサリと切り捨てて(ヤクザの男に轢き殺されるて)、精神的に変わるようにと、無意識からの要請を意味している可能性を考えることができます。

このことは
>この時期、心理療法を受けたい気持ちが高まっていた~
ということと、なにか関係していると思われますでしょうか?
心当たりがない場合は、そのままお伝えいただければと思います。

お手数ですが、返信をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
鈴木


【解釈】
エモーショナルな夢なのですね。
心理療法を受けようとしていたことと、関係しているように思います。
というのも、私は自分が変わる必要、自分の知らない自分を知る必要を感じていたからです。
これまで人に頼らず1人でなんとかやっていた自分を、殺そうとしていたとも言えるかもしれません。
実際、その後に心理療法を始めました。
それと、今夢を見返して初めて気づいたのですが、はじめ男に促されたときにはガソリンスタンドに入っていくと思っているのに、実際に入った景色は駐車場でした。
質問の答えになっているでしょうか。
よろしくお願いいたします。


【解釈】
mimo さま
ご回答を頂きまして、ありがとうございます。
下記、送って頂いた夢を解釈させて頂きましたので、自己洞察のお手伝いとなれば幸いです。
タイトル「重厚な3つの輪」
解釈:無意識から「古い自分を切り捨てて建て直しをせよ」と要請を受けていることをあらわした夢

質問に関しまして、
①「地方か海外のような、道沿いに低い建物が並ぶ光景」は他の夢でも度々登場するのですが、何を表しているのでしょうか。

夢のなかのその街の光景は、おそらく、社会に適応しようとしているときの帰属意識と関係しています。
そして今回のこの夢は、そのような意識を一度、壊して、立て直すために必要な「死」がテーマになっているように見受けられます。
ですが、実際にその場面の前に夢は終わっておりますので、立て直しには、もう少し時間がかかる、ということかも知れません。

>私は自分が変わる必要、自分の知らない自分を知る必要を感じていたからです。これまで人に頼らず1人でなんとかやっていた自分を、殺そうとしていたとも言えるかもしれません。実際、その後に心理療法を始めました。

まったく妥当な考えだと思います。

まず今回の夢では、「こんな感じかな」といった今まで持っていた社会的な何か(街の景色)の状態から、はじまります。
次に、
1)ビジネスマンの男
2)駐車場
3)ヤクザ
という一連の流れがあり、これは、今までの自分らしい「分化された意識の状態」から、順を追って、だんだんと自分らしくない「未分化で暗い無意識」の闇の側面へと、引っ張られていきます。

そして、今までの分化済みの自分(明るい意識)と、それとは正反対に位置している未分化で理解の難しい闇の側面(無意識)を繋ぎ合わせるために、対極にあるこの2つの側面のバランスを保とうとして取り出されたものが、お金と間違えて支払った「重厚な3つの輪」です。

②男に渡した重厚な3つの輪の意味が気になります。

この崇高は心像は、おそらく、ユング先生のいうセルフの元型を象徴しています。

世界中にある昔話のストーリーのパターンとしては、主人公が危険な状況に陥ったときに、セルフの心像が現れて、困っている主人公に、そのときの問題解決に必要な助言やアイテムを与えて助る、という描写が登場することがあります。

昔話では、危機的状況にある主人公の前にセルフが登場するとこで、なんとかして、不安定となっている心の全体性(崩れそうになっているストーリー)にバランスがはかられます。
そしてそのことで、悪い状況に光がさして、ストーリーは劇的に良い方向へ進んでいきます。

ですが今回の夢では、どういうわけか、自然界からセルフが登場することで、対極にあるもののバランスがはかられる、のではなく、自分で所持しているセルフを支払うことで、対極にあるもの(意識と無意識)が出会い、バランスを整えようとすることで、危機的状況に陥ります。

お金と間違えて出したとはいえ、この夢はどこか、自分から望んで死の危険に近づいているかのような印象を受けます。
ここが、この夢の面白いところですね。

現実の生活において、
>心理療法を受けようと~
ということと、夢のなかで、自分から死(今までの古い自分の終わり)を望んでいるかのような空気感があることは、どこか関係しているような香りがしますね。

また、「重厚な3つの輪(セルフの元型)」ですが…

広く一般的に、金色は、絶対普遍の高価なイメージを持ちます。
そして「3」という数字は、4という完成された調和の数字の一歩手前の数字であり、3という数字は、調和のための行動力や、対立の解消のイメージをともなう場合もあります。

今回の夢では、この崇高な心像があらわれた理由は、心が成長するための大きな転換期に、あえて何かを壊わすことを無意識が要請してきていることにあるのだと思われます。

一見「あれ?バランスを保つためのセルフ(3つの輪)が現れることで、死の危険に陥る?」
となり、表面的には矛盾しているかのように見えるのですが、私たちの心はいつも、相容れない対極にある2つの側面が相対的に機能していて、無意識は過去にも未来にも目が向けられていると思われます。
今後、長い目で見ると、その死はバランスの良い安定した心の状態に至るまでの、プロセスの一つなので、セルフは死を促した、という描写ではないかと思われます。

>やくざの男や、サイコパスな男は度々夢に登場します。私の中の、社会的に受け入れられないような側面を表しているのでしょうか。

その通りだと思われます。
それは、社会的に受け入れられないような側面、と同時に、受け入れるべき側面でもあります。
いまはまだ、それは理解の難しい、未知なる無意識下の男性的な心の働きなので、ヤクザや廃車などの、ネガティブなイメージとなって登場してますが、おそらくこれからは、少しづつ分かっていくにつれて、ポジティブで明るいイメージに変容していく可能性があります。

繰り返しとなりますが、今回、送って頂いた「重厚な3つの輪」は…
無意識から
「古い自分を切り捨てて建て直しをせよ」
と要請を受けていることをあらわした夢であると、解釈することができそうです。

さて、夢のなかのシンボルをまとめてみたので、参考にして頂ければと思います。

■シンボル辞典
・自分が男性→夢のなかで自我が完全に男性性優位の状態となっていること。
・街→現実での社会への帰属意識と関係している。
・ヤクザの男→無意識の奥深くの、未分化で生かされていない男性性の否定面。
・ガソリンスタンド→社会に適応するための、男性的な心のエネルギーの根源的側面。
・駐車場→これから自動車(男性性)が前に進み機能していくであろうその出発点。
・重厚で太く滑らかな金の輪→心の全体的な調和をはかるための、セルフの元型的な心像。絶対普遍で完成されたもののイメージ。
・廃車→過去に機能していたはずの、使い古された無機質な男性性。
・着古した古い革ジャン→社会的には適応しにくい過去のペルソナ。もう古くなってしまった男性的なペルソナ。
(ペルソナとは、社会的に必要な表向き用の態度のこと)

今回の夢解釈は、以上となります。
いかが思いますでしょうか。
とても興味深い夢を送って頂きまして、ありがとうございます。

鈴木


【返信】
鈴木さま
非常に丁寧に解釈していただき、ありがとうございました。
セルフの元型が、人物ではなく金の輪というモノで現れるということに、驚きました。
まだ十分に理解できている自信はありませんが、なんというか、とてもしっくり来ています。
頂いた解釈をこれからゆっくり咀嚼していきたいです。 本当にありがとうございました。


【返信レス】
mimoさま
そのように仰って頂き、うれしく思います。
ありがとうございます。
またなにかありましたら、気軽に連絡を頂ければと思います。
今回はご依頼を頂きまして、ありがとうございました。
よろしくお願いいたします。
鈴木


【評価】
夢から学びたいと思う方には、お値段以上の価値があると思います。
またぜひお願いしたいので、お時間あるときに依頼オープンしていただけたら嬉しいです。ありがとうございました。